食生活の大切さ

 

こちらのページのご説明

 幼児期からの正しい咬み方、飲み込み方が1番の矯正治療です。

装置を使うことなく、お子様のお口の成長のみで正しい歯並びに持っていくことができます。

幼児期からの食生活について

「正しい咀嚼運動」と「正しい舌位による嚥下運動」が顎を育ててくれます。

正しい咀嚼運動

特に上下の切歯(上下の中切歯、側切歯8本)に"食いちぎらせる"という切歯本来の機能をさせることが、切歯を支えている歯根膜を刺激し、支えている歯槽骨を厚く丈夫にし、前歯の歯並びにも良い影響をもたらします。

食いちぎらせるための食材のポイントは、「硬いもの」ではなく「前歯で食いちぎらせるもの、かぶりつかせるもの」です。食材を包丁であまり細かくきざまず、煮込みすぎないことがなどの毎日の工夫が大切です。

具体的な食材としては、包丁できざまないとんかつ、海苔でしっかり包んだおにぎり、フランスパン、たくわんなどが入った海苔巻きなど繊維質のものなどを一食に一品食べること(丸呑みではなく)が切歯を支えている骨に良い影響を与えます。

正しい嚥下運動(食べ物を飲みこむ時、舌背が口蓋を圧迫すること)

嚥下運動は一日に1200~2400回します。嚥下運動には舌が大きくかかわっており、理想的に舌が正しく機能しているかどうかが上顎の発育に大きくかかわり、その結果歯並びに影響してきます。

正しい嚥下運動とは、嚥下時舌背が口蓋を面と面でグッと押し合っている状態で食べ物を飲み込む運動です。

舌は筋肉のかたまりであり、この強力な筋肉の運動が一日2000回前後正しくされるかもしくは間違った場所を刺激し続けているかが上顎の成長と歯並びに影響してきます。

「口呼吸」をしているこどもはこの運動ができません。

たとえば、私たち大人も鼻をつまみながら(鼻呼吸できない状態にして)食事をしてみると、舌が口蓋を押す運動を持続できないことが解かります。

幼児期から耳鼻科、歯科医院を受診し口呼吸をできるかぎり改善し、正しい舌の運動による嚥下ができるように導くことがとても大切なことです。